転職回数が3回、4回、5回と増えてくると、「もう書類で落とされるんじゃないか」と不安になるものです。日本ではまだ転職回数に対するネガティブなイメージが根強いのは事実でしょう。
ただし、回数が多いだけで落とされるケースは、実はそこまで多くありません。本当に大切なのは「伝え方」のほうです。
転職回数が多い人を得意とするエージェントを選ぶことで、書類通過率は大幅にアップします。この記事では、転職回数が多い人に本当におすすめのエージェントと、内定を勝ち取るための具体的なコツを紹介していきます。
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転職回数が多いと不利になるボーダーライン
企業が「転職回数が多い」と感じるラインは、年代ごとに異なります。まずは現実を把握しておきましょう。
| 年代 | 許容されやすい回数 | やや多いと思われる回数 | かなり多いと思われる回数 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 1〜2回 | 3回 | 4回以上 |
| 30代 | 2〜3回 | 4回 | 5回以上 |
| 40代 | 3〜4回 | 5回 | 6回以上 |
ただし、これはあくまで一般論にすぎません。IT業界やベンチャー企業では転職回数をほとんど気にしない採用方針のところも増えています。重要なのは「なぜ転職したのか」を一貫したストーリーで語れるかどうかです。

業界別の転職回数への寛容度
業界によって転職回数への見方は大きく異なります。自分が志望する業界の傾向を知っておくと、戦略が立てやすくなります。
| 業界 | 転職回数への寛容度 | 理由 |
|---|---|---|
| IT・Web | ★★★★★(非常に寛容) | スキルベースの採用。転職=スキルアップと見なされやすい |
| コンサル・外資系 | ★★★★☆(寛容) | 成果主義。キャリアアップ目的の転職はプラス評価 |
| 広告・メディア | ★★★★☆(寛容) | 業界自体の流動性が高い。多様な経験が評価されることも |
| メーカー・製造業 | ★★☆☆☆(やや厳しい) | 長期雇用を重視する社風が多い |
| 金融・保険 | ★★☆☆☆(やや厳しい) | 安定志向が強く、定着率を重視 |
| 公務員・官公庁 | ★☆☆☆☆(厳しい) | 終身雇用の文化が根強い |
IT・Web業界やコンサル業界なら、転職5回以上でも十分に戦えるケースが多いです。逆に金融やメーカーを狙う場合は、転職理由の説明により力を入れる必要があります。
志望業界を絞り込む段階では、業界地図のような資料が役に立ちます。各業界の構造や主要企業を俯瞰しておくと、「自分の経歴がどこで評価されるか」を考えやすくなります。
転職回数が多い人におすすめのエージェント比較
| エージェント名 | 特徴 | 転職回数多い人への対応 | 求人数 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| doda | 求人数豊富、幅広い業界 | 経歴に合わせた柔軟な提案 | 約25万件 | ★★★★★ |
| リクルートエージェント | 業界最大手 | 豊富な求人から可能性を探る | 約40万件 | ★★★★★ |
| ワークポート | IT・Web特化 | 転職回数より実力重視の求人多数 | 約10万件 | ★★★★☆ |
| ハタラクティブ | 20代・既卒・フリーター特化 | 経歴に不安がある人の支援に強い | 約3,000件 | ★★★★☆ |
| 就職Shop | リクルート運営、書類選考なし | 書類選考スキップで面接直行 | 約1万件 | ★★★★☆ |
| マイナビエージェント | 丁寧なサポート | 職務経歴書の書き方を徹底指導 | 約8万件 | ★★★★☆ |
dodaとリクルートエージェントは求人数が非常にに多いため、転職回数が多くても選択肢が残りやすいのが強みです。就職Shopは書類選考なしで面接に直行できるため、書類で落とされがちな方には特に有力な選択肢になります。
エージェント複数登録のすすめ
転職回数が多い方こそ、エージェントの複数登録がおすすめです。理由は3つあります。
- 紹介される求人の幅が広がる:各エージェントが持つ独占求人にアクセスできる
- 相性の良い担当者を選べる:担当者によって提案力や理解度が大きく異なる
- セカンドオピニオンが得られる:一方のエージェントで「厳しい」と言われた求人が、別のエージェント経由なら通ることもある
最低でも2社、できれば3社に登録して、1〜2週間使ってみてから1社に絞る流れがおすすめです。登録自体は無料なので金銭的な負担はありませんが、面談の時間を取られたり、職務経歴などの個人情報を預けたりする必要はあります。連絡のやり取りを管理しきれる範囲の社数にとどめておきましょう。

転職回数が多くても内定をもらうための5つのコツ
1. 転職理由に「一貫性」を持たせる
バラバラの理由で転職を繰り返しているように見られるのが、最もマイナスに働きます。「スキルアップのため」「より専門性を高めるため」など、一貫したキャリアの軸を示すことが最重要です。エージェントの担当者と一緒にストーリーを組み立てるのが効果的でしょう。
例えば、営業→マーケティング→Webディレクターと転職してきた場合、「顧客接点の最前線から上流へとスキルの幅を広げてきた」というストーリーにすると一貫性が出ます。バラバラに見える経歴でも、共通項を見つければ「成長の軌跡」として語れます。
共通項を見つける作業は、書き出してみると一気に進みます。書き込み式の自己分析本を使って各社での役割と学びを並べると、自分でも気づいていなかった軸が見えてきます。
2. 各社での成果・学びを明確にする
短期間であっても「ここでこれを学んだ」「この成果を出した」と言えるものがあると強いです。数字で示せるとなお良いでしょう。「売上を15%改善」「業務効率を30%向上」など、具体的な実績を洗い出しておくことが大切です。
成果が思いつかない場合は、以下の切り口で考えてみてください。
- 数値で語れる成果(売上、コスト削減、業務効率化の%など)
- 新しく立ち上げたプロジェクトやチーム
- 改善した業務プロセス
- 取得した資格やスキル
- 後輩の育成やマネジメント経験
3. 書類選考なしの求人を狙う
就職Shopのように書類選考なしで面接に進める求人を持つエージェントを活用するのも手です。面接まで進めば人柄や熱意で巻き返せるケースは実際にかなり多いです。
4. ベンチャー・IT企業を視野に入れる
大手の伝統的な企業より、ベンチャーやIT企業のほうが転職回数に寛容な傾向があります。実力主義の文化が浸透しているため、スキルさえあれば回数は問われにくい環境です。
特にスタートアップ企業では「多様な環境を経験している人」が重宝されることもあります。大企業しか知らない人より、いろんな規模・業種を経験した人のほうが柔軟に対応できると判断されるためです。
5. エージェントに正直に伝える
転職回数を隠したり、ごまかしたりするのは逆効果です。エージェントに正直に伝えれば、それを踏まえた上で最適な求人を紹介してくれます。隠して後からバレるほうが印象は最悪になるため、正直さが何よりの武器になります。

職務経歴書の書き方のポイント
転職回数が多い場合、職務経歴書の書き方一つで印象が大きく変わります。
- キャリア式で書く:時系列ではなく、職種・スキル別にまとめると一貫性が出る
- 短期離職は簡潔に:3ヶ月未満の経験は1〜2行でOK
- 冒頭に「職務要約」を置く:全体のキャリアストーリーを3〜5行で伝える
- スキルマップを入れる:すべての経験から得たスキルを一覧にすると説得力が増す
キャリア式の職務経歴書は、転職回数が多い方にとって最大の味方です。時系列で並べると「回数」が目立ちますが、スキル別にまとめると「多様な経験の蓄積」として読んでもらえます。
キャリア式の書き方は、時系列式に比べると見本が少なく、独力だと迷いやすい形式です。職務経歴書の書き方をまとめた本には両方のサンプルが載っているので、フォーマット選びの参考になります。
職務要約の書き方テンプレート
職務経歴書の冒頭に置く「職務要約」は、採用担当者が最初に読む部分です。ここでキャリアの一貫性を伝えられるかどうかが勝負の分かれ目になります。
以下のテンプレートを参考にしてください。
「○○業界で○年の経験を持ち、一貫して(キャリアの軸)に取り組んできました。直近では(直近の実績)を達成。多様な環境で培った(強み)を活かし、(応募先で実現したいこと)に貢献いたします。」
例えば、「IT業界で8年の経験を持ち、一貫してユーザー体験の向上に取り組んできました。直近ではECサイトのCVRを前年比120%に改善。多様な環境で培った課題解決力とチームマネジメントスキルを活かし、貴社のプロダクト成長に貢献いたします。」のように書けます。
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面接での転職理由の伝え方
面接で転職理由を聞かれたときの答え方にもコツがあります。以下のフレームワークを使うと、スムーズに答えられます。
「STAR法」で答える
- S(Situation):当時の状況を簡潔に説明
- T(Task):そこでの自分の役割・課題
- A(Action):実際に取った行動
- R(Result):得られた結果・学び→次の転職の理由につなげる
このフレームワークで話すと、「前向きな理由で転職した」という印象を与えられます。ネガティブな理由(人間関係、残業が多い等)がある場合も、「○○を改善したいと思った結果、より○○な環境を求めて転職を決意しました」とポジティブに変換しましょう。
絶対に言ってはいけないNG回答
- 「上司と合わなかった」→人間関係の問題を起こす人だと思われる
- 「給料が安かった」→お金だけで動く人だと思われる
- 「何となく」→計画性がない人だと思われる
- 「前の会社がブラックだった」→愚痴を言う人だと思われる
これらが本当の理由だったとしても、面接では言い換えが必要です。「上司と合わなかった」→「より自律的に裁量を持って働ける環境を求めた」、「給料が安かった」→「成果が正当に評価される環境でチャレンジしたい」のように変換しましょう。
言い換えのストックを増やしたいなら、面接対策本の回答例を眺めてみるのが手っ取り早いです。自分の状況に近い例を土台にすると、無理のない言葉で説明できます。

よくある質問(FAQ)
Q. 転職回数5回以上でもエージェントは対応してくれる?
大手エージェントなら基本的に対応してもらえます。ただし、紹介できる求人の幅が狭まる可能性はあります。dodaやリクルートエージェントは求人数が多いため、選択肢が残りやすいです。
Q. 短期離職(3ヶ月以内)がある場合、履歴書に書くべき?
社会保険に加入していた期間がある場合は書くべきです。空白期間として後から発覚するとトラブルになります。エージェントに相談して、効果的な書き方のアドバイスをもらいましょう。
Q. 転職回数が多いと年収は下がる?
必ずしも下がるわけではありません。スキルが伴っていれば年収アップも十分可能です。ただし、一般的に転職回数が多いほど交渉力は弱くなる傾向があるため、エージェントの年収交渉力が鍵を握ります。
Q. 派遣やアルバイトの経験も転職回数に含まれる?
一般的に、正社員としての転職回数が見られます。派遣やアルバイトは別カウントです。ただし、職務経歴書には関連するスキルを得た経験として記載するのは有効でしょう。
Q. 転職回数をリセットする方法はある?
残念ながら、経歴を消すことはできません。ただし、キャリアの方向転換(ピボット)として前向きに語ることは可能です。「試行錯誤の末にこの道を見つけた」というストーリーは、むしろ説得力が増す場合もあります。
Q. 転職回数が多い場合、転職サイトとエージェントどちらを使うべき?
断然エージェントがおすすめです。転職サイトだと書類選考で機械的に弾かれてしまうことがありますが、エージェント経由なら担当者が企業にあなたの強みを直接プッシュしてくれます。書類通過率が大きく変わるので、エージェントを軸に活動しましょう。
Q. 在職中と退職後、どちらで転職活動すべき?
可能な限り在職中に進めるのがベストです。退職してから活動すると「空白期間」が生まれるリスクがあり、転職回数が多い方にとっては空白期間がさらに不利に働く可能性があります。エージェントに登録すれば、在職中でも効率的に活動できます。

まとめ
転職回数が多いことは確かにハンデにはなりますが、適切なエージェントを選び、正しい戦略で臨めば十分に転職は成功します。
- dodaやリクルートエージェントなど求人数の多い大手を軸に使う
- 書類選考なしの求人を持つ就職Shopも有力な選択肢
- IT・ベンチャー企業は転職回数に寛容な傾向あり
- 転職理由に一貫性を持たせ、各社での成果を明確にする
- 職務経歴書はキャリア式で書いて一貫性をアピール
- 面接ではSTAR法を使って前向きなストーリーを語る
- エージェントは複数登録して相性の良い担当者を見つける
転職に関する公的な情報は厚生労働省の雇用・労働ページでも確認できます。また、転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方についてはdodaの履歴書ガイドも参考になるでしょう。転職回数が多いからこそ持っている幅広い経験値を、プラスに変えてくれるエージェントを見つけて、次の転職を最高の転職にしていきましょう。
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