転職先に入社すると、多くの会社で「試用期間」が設けられている。「試用期間中にクビになったらどうしよう」「何を評価されているんだろう」と不安に感じている人もいるだろう。
この記事では、試用期間中に会社が評価しているポイントや、本採用を勝ち取るために意識すべき行動、万が一トラブルが起きた場合の対処法まで詳しく解説する。

🦁 ナビ助のおすすめ!
試用期間の基本を押さえよう
試用期間とは何か
試用期間とは、会社が社員の適性や能力を見極めるために設ける期間のこと。法律上の明確な規定はないが、多くの企業が就業規則で定めている。
試用期間中も労働契約は成立しており、正式な従業員としての扱いを受ける。社会保険や雇用保険も、試用期間中から加入するのが原則だ。
試用期間の長さ
試用期間は3ヶ月が最も一般的で、1〜6ヶ月の範囲に収まるケースが多い。長くても1年を超えることは通常ない。入社前に雇用契約書や就業規則で確認しておこう。
雇用契約書を読んでも用語が難しくてピンとこない、という人は少なくない。労働法の入門書を1冊手元に置いておくと、契約書のどこを見ればいいかの見当がつくようになる。
試用期間中の待遇
試用期間中は本採用時と待遇が異なる場合がある。よくある違いは以下の通りだ。
| 項目 | 試用期間中 | 本採用後 |
|---|---|---|
| 給与 | 本採用時より低い場合あり | 契約通りの金額 |
| 有給休暇 | 入社6ヶ月後から付与(法定通り) | 同左 |
| 社会保険 | 加入(原則) | 加入 |
| 賞与 | 対象外の場合が多い | 対象 |
試用期間中に評価されるポイント5選
1. 勤怠の安定性
遅刻・欠勤・早退がないことは、試用期間中の評価で最も重視されるポイントの一つだ。体調管理も含めて、安定して出社できることが基本中の基本になる。
電車遅延など自分では防ぎようがないケースでも、事前に連絡する、代替経路を把握しておくなどの対応力を見せよう。
寝坊だけは自分で防げるトラブルだ。スマホのアラームで起きられない自覚があるなら、ベッドから離れた場所に置ける大音量の目覚まし時計を用意しておくと安心できる。
2. コミュニケーション能力
報告・連絡・相談(報連相)が適切にできるかどうかは、試用期間中に特に注目される。わからないことを放置せず、適切なタイミングで相談できるかどうかが評価につながる。
3. 仕事への取り組み姿勢
試用期間中は、即座に大きな成果を求められることは少ない。それよりも、素直に学ぶ姿勢や、自分から積極的に動こうとする意欲が評価される。メモを取る、質問をする、指示を正確に理解しようとする姿勢が大切だ。
報連相のタイミングや報告の組み立て方は、前職の流儀が通じないこともある。仕事の進め方をまとめたビジネス書で型を確認しておくと、指摘される前に整えられる。
4. チームとの協調性
個人の能力だけでなく、チームの一員として協力できるかどうかも重要だ。会議での発言、同僚へのサポート、チームのルールややり方を尊重する態度が見られている。
5. 社内ルールの遵守
就業規則、情報セキュリティポリシー、服装規定など、社内のルールを守れているかどうかも評価ポイントだ。「知らなかった」は言い訳にならないため、入社時にもらった書類は早めに目を通しておこう。

試用期間中にクビになることはある?
実際の解雇率は低い
「試用期間でクビになるのでは」と心配する人は多いが、実際に試用期間中に解雇されるケースは非常にまれだ。試用期間中であっても労働契約は成立しており、正当な理由なく解雇することはできない。
解雇が認められるケースとは
試用期間中の解雇が認められるのは、「客観的に合理的な理由」があり、「社会通念上相当」と認められる場合に限られる。具体的には以下のようなケースだ。
- 経歴詐称が発覚した場合
- 無断欠勤が続く場合
- 著しい能力不足で、指導しても改善が見られない場合
- 社内で重大なトラブル(ハラスメントなど)を起こした場合
- 犯罪行為が発覚した場合
普通に仕事に取り組んでいれば、試用期間中の解雇を心配する必要はほとんどない。
試用期間中に意識したい行動リスト
- 始業10分前には席に着く
- 挨拶は自分から、明るく元気に
- 指示された仕事は期限を守って完了させる
- 報告は結論から簡潔に
- ミスしたら素直に認めてすぐ報告する
- 前職の話はほどほどに
- 社内の飲み会や歓迎会には参加する
- フィードバックを求める姿勢を見せる
🦁 ナビ助のおすすめ!
試用期間中に退職したくなったら
すぐに辞める前に考えること
「思っていた仕事と違う」「社風が合わない」と感じても、入社直後の判断は早計だ。環境に慣れるまでは最低3ヶ月かかると言われている。まずは冷静に、何が自分にとって問題なのかを整理してみよう。
試用期間中の退職は不利になる?
試用期間中に退職した場合、履歴書に記載が必要になる(在籍期間が短くても)。次の転職活動で「なぜすぐ辞めたのか」を聞かれることは覚悟しておこう。ただし、やむを得ない理由があれば、正直に説明することで理解を得られるケースもある。

Q&A:試用期間でよくある質問
Q. 試用期間は延長されることがある?
会社の就業規則に延長の規定がある場合は、延長されることがある。ただし、延長する場合は合理的な理由が必要で、事前に説明されるのが一般的だ。
Q. 試用期間中に有給休暇は使える?
法律上、有給休暇は入社から6ヶ月経過後に付与される。つまり、3ヶ月の試用期間中には法定の有給休暇はない。ただし、会社によっては入社日から有給を付与するケースもあるため、就業規則を確認しよう。
Q. 試用期間中の残業は断れる?
試用期間中も正社員と同じ雇用契約のもとにいるため、会社の指示による残業は基本的に断りにくい。ただし、法外な長時間残業を強いられる場合は問題があるため、上司や人事に相談しよう。
Q. 試用期間終了のタイミングで面談はある?
多くの会社では、試用期間終了前後に上司との面談が設定される。この面談で業務の振り返りや今後の目標設定が行われるケースが一般的だ。自分からも「試用期間の振り返り面談をお願いしたい」と申し出てみるのもいい。
試用期間中のフィードバックの活用法
定期的にフィードバックを求める
試用期間中は、自分のパフォーマンスがどう評価されているかが気になるものだ。上司との1on1ミーティングの機会があれば、「改善すべき点があれば教えてください」と積極的にフィードバックを求めよう。問題点を早期に把握して改善することで、本採用への道が開ける。
フィードバックを受けたら即行動に移す
「もう少し報告の頻度を上げてほしい」「メールの返信を早くしてほしい」など、具体的なフィードバックをもらったら、すぐに行動に反映しよう。フィードバックを受け入れて改善する姿勢は、試用期間の評価において高く評価されるポイントだ。
自己評価シートを活用する
日々の業務を振り返り、自分の成長と課題を記録しておくと、試用期間終了時の面談で具体的な話ができる。「入社時はこの業務に不安があったが、今は一人で対応できるようになった」といった成長の記録は、本採用の判断材料として説得力がある。
記録は日付入りのノートに残しておくと、面談前に見返しやすい。業務日誌タイプのノートなら、その日やったことと気づきを分けて書ける。
まとめ
試用期間中に評価されるのは、勤怠の安定性・コミュニケーション力・仕事への取り組み姿勢・協調性・ルール遵守の5つだ。大きな成果よりも、日々の基本的な行動が見られている。
普通に真面目に仕事に取り組んでいれば、試用期間で解雇される心配はほとんどない。焦らず、素直な姿勢で業務に臨もう。
入社直後の過ごし方については転職後に職場に馴染むコツ、初日の準備については転職初日の持ち物と服装の準備リストも参考にしてほしい。
参考:doda – 試用期間とは?解雇になるのはどんなとき? / タイズ – 試用期間の待遇や注意点 / KOTORA JOURNAL – 試用期間中の解雇
📦 この記事で紹介した商品
🦁 ナビ助のおすすめ!


