転職活動で履歴書を作ろうとしたとき、「手書きで書くべき?それともパソコンで作ってもいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。ひと昔前は「履歴書は手書きが常識」とされていましたが、時代は変わりつつあります。
結論から言うと、採用担当者の約4割以上が「手書きでもパソコンでもどちらでもかまわない」と回答しているのが実情です。大事なのは作成方法ではなく、中身のクオリティです。

この記事では、手書きとパソコンそれぞれのメリット・デメリットを比較し、どちらで作成すべきかの判断基準を詳しく解説します。
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手書き vs パソコン|採用担当者はどう見ているのか
マイナビ転職の調査によると、中途採用の担当者に「履歴書は手書きとパソコンどちらがいいか」と尋ねたところ、以下のような結果が出ています。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| どちらでもかまわない | 約42.7% |
| 手書きが好ましい | 約24.0% |
| パソコンが好ましい | 約15.0% |
| 特に気にしない | 約18.3% |
つまり、6割以上の採用担当者が作成方法にこだわっていないということです。経験やスキル、志望動機といった「記載内容」のほうを重視しており、不備がなければ手書きでもパソコンでも問題ないと考えている担当者が多いです。
ただし業界や企業文化によって傾向は異なります。IT・Web業界ではパソコン作成が当たり前ですし、逆に老舗の日本企業では手書きを好む担当者もまだ一定数います。応募先の企業風土を考慮して判断するのが賢い選択です。
手書きのメリット・デメリット
手書きのメリット
- 熱意や丁寧さが伝わりやすい:手書きには時間と手間がかかるため、「この企業のためにわざわざ手書きで準備してくれた」と好意的に受け取られることがあります
- 字がきれいな人はそれ自体がアピールになる:達筆な履歴書は、几帳面さや丁寧さの証明になります。事務職や秘書など、書類を扱う仕事では特にプラスに働きます
- 人柄が伝わる:文字には個性が出るため、機械的な印字とは異なる「温かみ」を感じる担当者もいます
「字にはあまり自信がないけれど、手書きで出したい」という場合は、履歴書によく出てくる漢字や住所の書き方に絞って練習しておくという手もあります。大人向けのペン字練習帳は、そうした実用寄りの構成になっているものが多いです。
手書きのデメリット
- 作成に時間がかかる:1社ごとにイチから書く必要があり、複数社に応募する場合は膨大な時間を要します
- 書き損じたら最初からやり直し:修正液や修正テープの使用は基本的にNGとされているため、1文字のミスで全部書き直しになることも
- 字が下手だとマイナスになりかねない:字に自信がない人の場合、手書きがかえってマイナス印象になるリスクがあります
- 使い回しができない:志望動機以外の基本情報も毎回手書きする必要があります

パソコン作成のメリット・デメリット
パソコン作成のメリット
- 文字が読みやすい:フォントが統一されているため、採用担当者がストレスなく読むことができます
- 効率的に複数社分を作成できる:基本情報を共通部分として保存しておけば、志望動機や自己PRだけを企業ごとに変更するだけで済みます
- 修正が簡単:書き損じても修正がすぐにできるため、全部書き直す必要がありません
- パソコンスキルのアピールになる:「PCを使いこなせる」という基礎スキルを自然にアピールできます
- Web応募に対応しやすい:PDFでの提出を求める企業が増えており、パソコン作成ならそのまま提出できます
パソコン作成のデメリット
- 手軽すぎてミスを見落としやすい:修正が簡単な分、誤字やコピペミスに気づきにくい傾向があります
- 志望動機の使い回しがバレることも:企業名を差し替え忘れるなど、コピペミスが致命的な失敗につながるリスクがあります
- 手書きを求める企業には対応できない:一部の企業では「手書きの履歴書」を明確に求めるケースがあります
業界・企業別の傾向
手書きとパソコン、どちらが適しているかは応募先の業界や企業文化によっても異なります。
| 業界・企業タイプ | 推奨される作成方法 | 理由 |
|---|---|---|
| IT・Web・スタートアップ | パソコン | デジタルスキルが前提。手書きだと「ITリテラシーが低い」と思われるリスクあり |
| 外資系企業 | パソコン | 効率重視の文化。手書きの履歴書は珍しがられることも |
| 金融・保険・不動産(大手) | どちらでも可(手書き好む担当者もいる) | 伝統を重んじる文化が残る企業もある |
| 公務員・学校法人 | 手書き寄り | 「丁寧さ」を重視する傾向が強い |
| 医療・介護 | どちらでも可 | 内容重視。作成方法にこだわらない傾向 |
| メーカー・製造業 | どちらでも可 | 企業によるが、パソコン作成が増加傾向 |
企業から「手書き指定」がない限り、パソコンで作成して問題ありません。ただし、応募先が「手書きの履歴書を持参してください」と指定している場合は、その指示に従いましょう。指示を無視すること自体が減点対象になります。
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パソコンで作成する場合のポイント
パソコンで履歴書を作る際に気をつけたいポイントをまとめました。
- フォントは明朝体が基本:ビジネス文書の基本である明朝体を使いましょう。ゴシック体も読みやすいですが、フォーマルさでは明朝体が優ります。個性的なフォントは避けてください
- フォントサイズは10.5〜11ptが目安:小さすぎると読みにくく、大きすぎると情報量が減ります。項目名と本文でサイズにメリハリをつけると見やすくなります
- 印刷は上質紙を使う:コピー用紙よりもやや厚手の上質紙(インクジェット用マット紙など)を使うと印象が良くなります
- テンプレートを活用する:転職サイト(doda、リクナビNEXTなど)で無料のテンプレートをダウンロードできます。Wordファイルで配布されているものが多く、そのまま入力できて便利です
- 印刷前に必ずプレビュー確認:文字切れや余白のズレがないか、印刷プレビューで確認してから印刷しましょう
紙については、家にあるコピー用紙をそのまま使うと、どうしても薄くて頼りない印象になります。厚みのある上質紙に替えるだけでも、手に取ったときの感触は変わります。
手書きで作成する場合のポイント
手書きを選ぶ場合は、以下を意識すると好印象につながります。
- 黒のボールペンまたは万年筆を使う:消えるタイプのフリクションボールペンは、熱で文字が消えるリスクがあるため避けましょう
- 下書きをしてから清書する:鉛筆で薄く下書きしてからペンで清書し、乾いたら消しゴムで下書きを消す方法が確実です
- 文字の大きさを揃える:枠の中で文字の大きさが揃っていると丁寧な印象になります
- 修正液・修正テープは使わない:間違えた場合は書き直しが基本です。修正跡があると雑な印象を与えてしまいます
- 予備を用意する:書き損じに備えて、履歴書用紙は多めに購入しておきましょう
1枚入りのものを買って書き損じ、また買いに走る——というのが手書きでいちばんよくあるパターンです。封筒や下敷きがセットになった複数枚入りを選んでおくと、書き直しにも落ち着いて対応できます。

「手書き+パソコン」のハイブリッド方式もアリ
最近は「基本情報はパソコンで入力し、志望動機だけ手書きで書く」というハイブリッド方式を選ぶ方もいます。この方法なら、効率性と手書きの熱意の両方を両立できます。
ただし、ハイブリッド方式は統一感に欠けるため、受け入れられるかどうかは企業次第です。「中途半端」と捉えられるリスクもあるため、特に理由がなければどちらか一方に統一するほうが無難でしょう。
Web応募の場合はパソコン一択
近年の転職活動では、Web上で履歴書データを提出するケースが増えています。転職サイトや転職エージェント経由での応募では、PDFファイルでの提出を求められることがほとんどです。
Web応募の場合は、パソコン作成一択です。手書きの履歴書をスキャンして提出する方法もありますが、画質の劣化や文字のにじみが起こりやすく、見栄えが良くありません。
転職エージェントを利用する場合も、エージェント側のシステムに直接入力するケースが多いため、パソコンでの作成に慣れておくと便利です。
なお、履歴書と一緒に提出する職務経歴書には決まった様式がなく、こちらのほうが手が止まりやすい書類です。職種別の記載例が載っている書き方本を1冊持っておくと、パソコンでの作成もぐっと楽になります。
Q&Aコーナー
Q. 手書きの履歴書で字が汚いのですが、それでも手書きのほうがいいですか?
A. 字に自信がない場合は、パソコン作成をおすすめします。読みにくい手書きの履歴書は、内容がどんなに良くても「雑な人」という印象を与えかねません。パソコンなら文字の読みやすさが保証されるため、内容で勝負できます。
Q. 履歴書はWordとExcelどちらで作るべきですか?
A. どちらでも問題ありませんが、Wordのほうがレイアウト調整がしやすいため一般的に使われています。転職サイトからダウンロードできるテンプレートはWord形式が多いです。完成したらPDF形式に変換して提出しましょう。Excel形式のテンプレートもありますので、使い慣れたほうを選んでください。
Q. 手書き指定の企業にパソコンで作った履歴書を出したらどうなりますか?
A. 企業が「手書き」を指定している場合、それに従わないこと自体が「指示を守れない人」という評価につながります。手書き指定があった場合は、面倒でも手書きで対応しましょう。指定がない場合にパソコンで作成するのとは、まったく別の話です。
Q. スマホで履歴書を作成するアプリは使ってもいいですか?
A. スマホアプリで作成した履歴書も、内容がきちんとしていれば問題ありません。ただし、画面が小さいため入力ミスに気づきにくいデメリットがあります。完成後にPDF出力して大きな画面で確認するか、パソコンで最終チェックすることをおすすめします。
どちらの方法で作成する場合も、提出前の最終チェックは欠かせません。誤字脱字、企業名の間違い、日付のミスがないか、第三者にも確認してもらうのが理想的です。
まとめ
転職の履歴書は手書きでもパソコンでも、基本的にはどちらで作成しても問題ありません。大切なのは作成方法ではなく、記載内容のクオリティです。
- 採用担当者の6割以上が「どちらでもOK」と回答している
- 企業から手書き指定がなければパソコンで作成して問題ない
- IT・Web業界やWeb応募ではパソコン作成が主流
- 手書きは字がきれいな人には武器になるが、自信がなければパソコン推奨
- 複数社に応募するなら、パソコン作成のほうがかなり効率的
迷ったときは、応募先の業界・企業文化に合わせて判断するのがベストです。どちらの方法を選ぶにしても、丁寧に作成することと提出前のダブルチェックを忘れないようにしましょう。
履歴書のテンプレートはdodaの履歴書ガイドから無料ダウンロードできます。パソコン作成の参考にはリクナビNEXTの作成ガイド、手書きのコツについてはマイナビ転職の解説記事も参考になります。
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