「未経験だけどポートフォリオって必要?」「何を載せればいいかわからない…」そんな悩みを持っている人は非常に多いです。
未経験だからこそポートフォリオは強力な武器になります。実務経験がない分、「自分は何ができるか」を目に見える形で証明できるのがポートフォリオの力です。「やる気あります!」の100倍説得力があります。
この記事では、未経験者がゼロからポートフォリオを作る方法を、職種別に具体的に解説していきます。「何から手をつけていいかわからない」という人も、この記事を読めば具体的なアクションプランが見えてくるはずです。
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なぜ未経験者にポートフォリオが必要なのか
未経験者の転職で一番のハードルは「この人、本当にできるの?」という企業側の不安です。履歴書と職務経歴書だけでは、スキルを証明しづらい面があります。
ポートフォリオがあると以下のメリットがあります。
- スキルレベルが一目でわかる
- 学習意欲・自走力の証明になる
- 面接での話のネタが増える
- 他の未経験応募者と差別化できる
IT・クリエイティブ系だけでなく、マーケティングや企画職でもポートフォリオを提出する人が増えています。厚生労働省の職業能力開発(www.mhlw.go.jp・サイト終了)に関するページも参考にしてみてください。
実際の採用現場では、未経験者の応募が100件あった場合、ポートフォリオを添付しているのは10〜20件程度と言われています。つまり、ポートフォリオを用意するだけで上位10〜20%に入れるということ。クオリティがそこまで高くなくても、「作った」という事実自体が大きなアドバンテージになるんです。

職種別:ポートフォリオに載せるべきもの
採用担当が未経験者のポートフォリオで見ているのは「完成度」よりも「取り組み姿勢」です。拙くても自分で作った実績がある人は、書類通過率が段違いに上がります。
| 職種 | 載せるべきもの | ツール・形式 |
|---|---|---|
| Webエンジニア | 自作Webアプリ2〜3個、GitHub、技術ブログ | GitHub Pages、Notion、個人サイト |
| Webデザイナー | バナー、LP、Webサイトのデザイン案5〜10点 | Figma、Adobe XD、Behance |
| マーケティング | SNS運用実績、ブログのアクセス分析、企画書 | Googleスライド、Notion、個人ブログ |
| ライター | 記事サンプル5〜10本、SEO実績 | note、個人ブログ、Googleドキュメント |
| データ分析 | 分析レポート、ダッシュボード、Kaggle実績 | Tableau Public、Python notebook、GitHub |
職種ごとにもう少し詳しく見ていきましょう。
Webエンジニアのポートフォリオ
Webエンジニア志望の場合、最も評価されるのは「動くアプリケーション」です。HTMLとCSSだけの静的サイトよりも、バックエンド処理やデータベースを使ったアプリの方が高評価。具体的には、タスク管理アプリ、SNSの簡易クローン、ECサイト(商品一覧・カート・注文機能つき)などが定番テーマです。
GitHubのアカウントは必ず作っておきましょう。コードの管理だけでなく、README.mdにアプリの概要・使い方・使用技術を書いておくと、採用担当がパッと見てわかるので好印象です。毎日少しでもコードを書いて「草(コントリビューションの緑マス)」を増やしておくと、継続的に学習していることの証明にもなりますよ。
Webデザイナーのポートフォリオ
Webデザイナー志望なら、実在する企業のWebサイトやLPを「架空リニューアル案」として作るのが効果的です。「なぜこのデザインにしたか」「ターゲットユーザーは誰か」「どんな課題を解決するか」をセットで説明できると、デザインスキルだけでなく「考える力」もアピールできます。
バナーデザインも5〜10点は用意しておきたいです。BtoBとBtoC、季節プロモーション、セールなど、バリエーションを持たせると対応力の広さが伝わります。

マーケティング・ライター職のポートフォリオ
マーケティング職なら、個人ブログやSNSの運用データがそのままポートフォリオになります。「月間PVを○○から○○に伸ばした」「フォロワーを○○人増やした」など、数値で語れる実績があると強いです。数値がなくても、「どんなターゲットに向けて」「どんな戦略で」発信しているかを論理的に説明できれば評価されます。
ライター志望なら、noteや個人ブログに記事サンプルを5〜10本公開しておきましょう。SEOを意識した記事構成、リサーチ力、読みやすい文章力をアピールできます。
未経験者向けポートフォリオの作り方【5ステップ】
ステップ1:希望職種の「求められるスキル」をリサーチ
まず、希望職種の求人を10〜20件チェックして、「必須スキル」「歓迎スキル」を洗い出しましょう。ポートフォリオでアピールすべきスキルが明確になります。
具体的なリサーチ方法としては、転職サイトの求人検索で希望職種を検索し、「必須条件」「歓迎条件」に書かれている技術・スキルをスプレッドシートにリストアップしていきます。10〜20件分を並べると、「ほぼ全ての求人で求められているスキル」と「あると加点になるスキル」が見えてきます。ポートフォリオではまず「全ての求人で求められているスキル」を使った作品を優先的に作りましょう。
ステップ2:作品のテーマを決める
大事なポイントは「自分が作りたいもの」ではなく「企業が見たいもの」を作ることです。たとえばWebエンジニア志望なら、ECサイトやタスク管理ツールなど、実務に近いテーマを選ぶと評価されやすくなります。
テーマ選びで避けた方がいいのは、ゲームやジョークサイトなど「遊び感覚」に見えるもの。もちろん技術力のアピールにはなりますが、採用担当は「この人がうちの業務で使えるか」を見ています。応募先企業の事業領域に近いテーマを選ぶと「うちで活躍してくれそう」というイメージを持ってもらいやすいです。
ステップ3:制作物を作る
完璧を目指す必要はありません。完成度よりも学習姿勢を重視する企業が多い傾向にあります。大事なのは「完成させること」。未完成のものを10個並べるより、完成したものを3個見せる方が圧倒的に評価されます。
制作にかける期間の目安としては、Webエンジニアなら1つのアプリに2〜4週間、Webデザイナーなら1つのLP案に1〜2週間が目安です。あまり時間をかけすぎると完成しないリスクが高まるので、「まず動くものを作って、後から改善する」というアジャイル的な考え方が大切です。

ステップ4:制作過程を記録する
ここが未経験者のポートフォリオで超重要なポイントです。「なぜこれを作ったか」「どんな課題があったか」「どう解決したか」を記録しておくと、面接で深い話ができます。
記録のフォーマットとしては、以下の項目を各作品ごとにまとめておくと便利です。
- 制作の背景・目的:なぜこのテーマを選んだか
- ターゲットユーザー:誰のために作ったか
- 使用技術:どの言語・フレームワーク・ツールを使ったか
- 苦労した点:どんなエラーや課題があったか
- 解決方法:どうやって調べて解決したか
- 今後の改善点:もっと良くするには何が必要か
- 制作期間:どれくらいの時間をかけたか
特に「苦労した点→解決方法」の部分は面接で必ずと言っていいほど聞かれます。「エラーが出た→Stack Overflowで調べた→こういうコードに修正したら動いた」という具体的なエピソードを語れると、「この人は自分で問題を解決できる人だ」という評価につながります。

ステップ5:見せ方を整える
せっかくいい作品を作っても、見せ方が雑だともったいないです。以下の点を意識しましょう。
- 各作品に「概要・使用技術・制作期間・工夫した点」を添える
- レスポンシブ対応(スマホでも見やすく)
- URLは短くてわかりやすいものに
- ファーストビューで「何ができる人か」がわかるように
ポートフォリオサイトの構成としておすすめなのは、トップページに「自己紹介(3行程度)」「得意な技術・スキル」「作品一覧」を配置するシンプルな構成です。採用担当は何十人ものポートフォリオを見ているので、ファーストビューの3秒で「この人は何ができる人か」が伝わらないと、詳しく見てもらえない可能性があります。
また、スマートフォンで確認することも忘れずに。採用担当がスマホでポートフォリオを確認するケースは増えているので、レスポンシブ対応は必須です。PC版だけきれいに見えて、スマホで崩れていたら台無しですよ。
採用担当が見ているポイント
スキルレベルだけじゃない
未経験者のポートフォリオで採用担当が見ているのは、実はスキルレベルだけではありません。
- 学習の姿勢:自発的に学んでいるか
- 問題解決力:壁にぶつかった時にどう乗り越えたか
- アウトプットの質:完成度と丁寧さ
- 説明力:技術的な内容をわかりやすく伝えられるか
- 改善意識:フィードバックを受けて改善した形跡があるか
特に重要なのは「学習の姿勢」と「問題解決力」です。未経験で入社すれば当然わからないことだらけですから、「わからないことを自分で調べて解決できる力」があるかどうかは、採用担当にとって非常に重要な判断材料になります。
ポートフォリオの完成度が多少低くても、「この人は自分で学んで成長できる」と感じてもらえれば、書類は通ります。逆に、見た目は綺麗でもチュートリアルをコピーしただけだと、「自分で考える力がなさそう」と判断されてしまいます。
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未経験ポートフォリオのNG例と改善策
| NG例 | なぜダメか | 改善策 |
|---|---|---|
| チュートリアルをそのまま載せる | 自分で考えた痕跡がない | チュートリアルをベースにオリジナル機能を追加 |
| 未完成の作品だらけ | 完遂力がないと思われる | 数を減らしてでも完成させる |
| 説明が全くない | 何ができる人かわからない | 各作品に概要・使用技術・工夫点を記載 |
| デザインが崩れている | 細部への配慮が足りない | テンプレートを活用してでも見やすく整える |
| リンク切れ・動かない | 管理ができない人だと思われる | 提出前に必ず全リンクをチェック |
特にありがちなのが「チュートリアルをそのまま載せる」パターンです。Progateやドットインストールで学んだ内容をそのまま載せても、「学習教材をなぞっただけ」と見抜かれます。チュートリアルで学んだ技術をベースに、自分なりのオリジナル機能やデザインを加えることで「自分の頭で考えられる人」という印象に変わります。
例えば、チュートリアルでTodoアプリを作ったなら、そこに「カテゴリ分け機能」「期限設定とリマインド機能」「達成率のグラフ表示」などを自分で追加する。この「自分で考えて付け加えた部分」がオリジナリティとなり、評価ポイントになるわけです。

ポートフォリオを作る時間がない場合の代替手段
「仕事が忙しくてポートフォリオを作る時間がない…」という人向けの代替手段も紹介します。
- GitHubの草(コントリビューション):毎日少しでもコードを書いていれば、学習継続の証明になる
- 技術ブログ:学んだことをアウトプットするだけでも評価される
- Qiita・Zennの記事:エンジニア系なら技術記事がポートフォリオ代わりに
- ハローワークの職業訓練を活用するのも一つの手
- 副業・フリーランスの実績:クラウドソーシングで小さな案件をこなす
仕事をしながらポートフォリオを作るのは確かに大変です。平日は1日30分〜1時間、休日は2〜3時間というペースでも、1〜2ヶ月あれば十分なポートフォリオが完成します。通勤時間にスマホで技術記事を読む、昼休みに15分だけコードを書くなど、スキマ時間の活用も意識してみてください。
クラウドソーシング(ランサーズやクラウドワークス)で小さな案件をこなすのもおすすめの方法です。実際のクライアントワークの経験が得られるうえ、納品物をポートフォリオに載せられる(クライアントの許可が必要な場合あり)。しかもお金がもらえるので一石三鳥です。最初は単価が低い案件から始めて、実績を積んでいくのがコツですよ。

ポートフォリオの公開方法
完成したポートフォリオを公開する方法はいくつかあります。職種に合わせて最適な方法を選びましょう。
Webエンジニアの場合
- GitHub Pages:GitHubリポジトリから直接ホスティングできる。無料
- Vercel / Netlify:Next.jsやReactなどのフレームワークを使ったサイトの公開に最適。無料プランあり
- Heroku / Railway:バックエンドのあるアプリケーションの公開に。無料プランは制限あり
デザイナー・マーケティング職の場合
- Notion:簡単にページを作成・公開できる。無料
- Behance / Dribbble:デザイナー向けのポートフォリオSNS
- STUDIOやWix:ノーコードでおしゃれなポートフォリオサイトが作れる
公開したらURLをそのまま履歴書や職務経歴書に記載できます。メールの署名に入れておくのも効果的。採用担当が「この人のスキルをもっと知りたい」と思った時にすぐアクセスできるようにしておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ポートフォリオは何作品くらい載せればいい?
3〜5作品がベストです。多すぎると見てもらえませんし、少なすぎると物足りなく感じられます。質の高い作品を厳選しましょう。
Q2. ポートフォリオサイトは自作すべき?
Webエンジニアやデザイナー志望なら自作した方がアピールになります。それ以外の職種なら、NotionやGoogleサイトなどを使ってもOKです。大事なのは中身です。
Q3. 前職の業務内容をポートフォリオに載せていい?
機密情報に触れない範囲ならOKです。ただし、社名やクライアント名は伏せ、数値もぼかすなどの配慮は必須です。守秘義務違反にならないよう注意しましょう。
Q4. スクールの課題はポートフォリオに載せていい?
載せてもいいですが、「スクール課題をベースにオリジナル要素を加えました」と正直に伝えましょう。課題そのままだと「自分で考えてない」と思われる可能性があります。
Q5. ポートフォリオはいつまでに完成させるべき?
転職活動を始める前に最低限のものを用意し、活動しながらブラッシュアップするのがおすすめです。完璧を待っていたら永遠に始められません。
Q6. デザインセンスがなくてもポートフォリオは作れる?
作れます。テンプレートを活用すれば問題ありません。エンジニア職なら中身の技術力が大事なので、見た目はシンプルで十分です。
Q7. ポートフォリオを見せた面接で何を聞かれる?
よく聞かれるのは「なぜこれを作ったか」「苦労した点は」「もう一度作るなら何を変えるか」の3つ。特に「もう一度作るなら」は改善意識を見るための質問なので、事前に考えておきましょう。面接対策の基本は「転職で採用担当が見ているポイント」で確認できます。デザイナー・クリエイティブ職の転職は「デザイナー・クリエイティブ職におすすめの転職エージェント徹底比較」もあわせてどうぞ。「レスポンシブ対応をもっと丁寧にしたい」「テストコードを書きたい」など、具体的な改善案を持っておくと好印象です。
まとめ
未経験からの転職でポートフォリオは強力な武器です。作り方のポイントをおさらいします。
- 希望職種の「求められるスキル」からリサーチを始める
- 企業が見たいものを意識して作品テーマを決める
- 完璧より完成を優先する
- 制作過程を記録しておく(面接で活きる)
- 各作品に概要・使用技術・工夫点を添える
- 提出前にリンク切れ・表示崩れを必ずチェック
- チュートリアルのコピーではなく、自分なりのオリジナリティを加える
ポートフォリオは一度作って終わりではなく、転職活動を通じてどんどんブラッシュアップしていくものです。まずは1つ、小さくてもいいから完成させることから始めてみてください。その「完成させた」という行動力自体が、未経験の転職において何よりも大きなアピールポイントになります。

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